プロジェクト概要

背景と目的

次世代PI育成と研究環境整備

超少子高齢社会における慢性疾患や難治性疾患の克服には、AI・オミクス解析を融合したデータ駆動型医学研究の推進と、大学・分野横断的な連携および研究環境整備が不可欠である。そこで本事業では、3大学連携による研究推進に加え、研究支援体制の整備や研究専念環境の確保等を通じて、革新的研究の創出と次世代・若手医学系研究者の育成を推進する。

3大学アライアンス「ToRA-SEED」とは

筑波大学・千葉大学・群馬大学の関東 3 大学がアライアンス(ToRA-SEED (Tone River(利根川) Alliance for Scientific Excellence and Educational Development)を結成し、国家戦略課題である「生命科学と AI/データ駆動型研究の融合」および「基礎医学と臨床医学の連携・協働によるヒトに関わる生命現象の解 明」に取り組む。3 大学の研究力の強みを生かした 5 つの重点研究領域(AI・医工連携、炎症・免疫、代謝・ オミクス、睡眠・神経、がん)を軸に、マルチオミクス解析と数理・AI 解析を融合したデータ駆動型医学 研究を推進する。臨床業務軽減制度、研究支援センターの設置、研究機器・材料の共用化、研究メンターチ ームの編成、研究支援人材の配置、異分野連携を促進するシステム、チャレンジファンドの整備を通じて、 医学系研究者が研究に専念できる環境を整備するとともに、挑戦的・萌芽的研究への支援を行う。これに より、医学系研究力の向上と次世代・次々世代 PI の育成体制を定着させ、全国の大学への展開が可能な大 学間協働のモデルケースの構築を目指す。

筑波大学は、世界的な睡眠研究拠点として生体リズムや高次脳機能の解明において高い国際的実績を有し、AI 解析やデータサイエンスと融合した個別化医療の創出にも注力している。サイバニクス研究センターでは、神経制御技術とロボティクスの融合による次世代医療機器の開発、人工知能科学センターおよび計算科学研究センターでは、世界トップレベルのスーパーコンピュータを基盤に医療情報解析と医工連携研究を主導する体制が整っている。

千葉大学は、免疫・炎症応答に関する分子病態解析において国際的に評価されており、炎症性疾患や自己免疫疾患、がん免疫に関する研究成果を多数有する。AI と臨床を橋渡しする治療学人工知能研究センターを中核とし、希少・難治性疾患に対するトランスレーショナルリサーチや、疾患メカニズム解明に基づく創薬基盤研究を積極的に推進している。

群馬大学は、がん研究と代謝・生理研究における先進的な研究拠点を形成している。重粒子線治療などの高精度放射線治療とマルチオミクスによる病態解明を統合した包括的ながん研究を展開し、基礎・臨床を架橋する研究体制を整えている。また、生体調節研究所を中心に、生体恒常性の破綻と病因・病態の関係を解明する内分泌代謝学の高度化を進めている。

組織概要(実施体制図)

ToRA-SEED 事業代表者、事業責任者、研究マネージャー

#事業代表者

高橋 智

Satoru TAKAHASHI

筑波大学医学医療系教授
附属病院

#事業責任者

三木 隆司

Takashi MIKI

千葉大学 大学院医学研究院教授/ 医学研究院長

#事業責任者

調 憲

Ken SHIRABE

群馬大学 医学部長・医学部医学科長・医学系研究科長

#研究マネージャー

西山 博之

Hiroyuki NISHIYAMA

筑波大学医学医療系教授
附属病院 研究担当副病院長